サセボコマ

させぼ独楽
息長勝間勝競べ
 特 産 品 概 要
 独楽(こま)廻しの掛声として数百年の歴史を偲ばせるこの掛け声は、 『佐世保こま』『長崎こま』と呼ばれる「こま」を子供達が廻し競べをするときの掛け声です。 どれだけ長く廻せるかを勝負しようと問い掛けるという意味と「勝間」が「証文」で、 『御前、証文入れるくらいの気持ちで独楽廻しの勝負をやるか』という意味があると言われております。
 『佐世保こま』は『けんかごま』とも呼ばれ、互いにこまを打ち合い相手のこまを打ち割って負かす勇壮な遊びで、 長く廻り続けた方が勝者となります。 この佐世保こまは全国でも形状の優美さと異国情緒豊かな色彩が独特で珍しいこまとして定評があります。
 『ラッキョウ型』の形状は台湾・印度の系図をひき先進地の南方より中国の唐を経て長崎へ渡来したものと言われております。 又、遊び言葉が豊富で全国随一と思われます。《対(つい)、生(なま)、天下一、こぐ、こっけんころり、他》 色彩については、中国古代思想の『陰陽五行説』に影響され、青(緑)、赤、黄、白(生地の色)、黒、の五色の色を使い、 各色にも意味が有るといわれております。
 こまの足端には、剣(けん)と呼ぶ鉄を打ち付けます。 何故、剣(つるぎ)の剣(けん)と呼ぶのかは、その鉄の部分の面が剣(つるぎ)の面と同じく八面体になっているからで、 形状からも勇壮な遊びが故にその名前が付けられたものと思われます。
 昔より玩具として作られている殆どの物は、その地にありその遊びに一番適した素材を使うということで、 佐世保こまは、ブナ科のマテバシイ(硬くて重く打ち合うのに適しており、地元に群生している)という木を使い 他に民芸品の材料としては、桜、椿、子安、クロキなど木肌が美しいものを今では使っております。
 佐世保独楽は、昭和24年昭和天皇御巡行のおり、献上品として今までの玩具から民芸品としての、苦心の創作がはじまりました。 同年6月、通産省の輸出視察として来られた米国の著名デザイナー、ケラー女史に、日本を代表する民芸品と賞賛され、 我国ではじめて、米国へ2点出品される玩具の部の1点としてニューヨークへ出品され、世界の市場へひろげられました。 佐世保独楽は、佐世保独楽本舗で制作された独楽の商品名です。
 尚、佐世保独楽は、長崎県伝統的工芸品に指定されており、200種類を超える独楽を制作しております。

 問 合 せ
佐世保こま本舗 〒857-0879 長崎県佐世保市島地町9番13号
TEL 0956-22-7934/FAX 0956-22-7934
指方工房 〒859-3242 長崎県佐世保市指方町2575
E-mail: koma@try-net.or.jp