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130年の歩み

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1.倒産防止特別相談室設置 (昭和54年4月)

 昭和54年4月、本所中小企業相談部内に、倒産防止特別相談室が開設された。深刻化する地域の中小企業の不況による経営悪化、倒産に伴う社会的混乱の未然防止などが狙い。

 相談室設置に伴い、中小企業庁長官の委嘱による商工調停士に、前県信用保証協会専務理事の河田公明氏を任命し、本格的な事業を開始した。

 相談室業務は、具体的には倒産の恐れのある中小企業から事前に申し込みを受け、経営的に見込みのある企業については、再建の方途を講じ、そうでない場合は、円滑な整理を図り、不況下の社会的混乱を最小限に食い止める。また相談の結果、再建の見込みのある企業については、特定不況倒産防止資金の融資をあっせんした。

 特定不況倒産防止貸付は、県が相談室の設置に対応して独自に設けた制度で、再建に必要な資金を裏打ちするもので融資枠は3億円。資金使途は運転資金、貸付限度額2,000万円、貸付利率年4.5%。

 相談室開設以来、10年間の相談受付件数は277件、業種別では建設業(99件)、小売業(81件)、製造業(46件)などが目立った。経営不振の原因別では、受注販売不振(105件)が最も多く、次いで関連企業の倒産(65件)など。また同相談室の指導で約62%の企業が倒産を回避した。


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