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130年の歩み

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39.ワープロ検定試験開始 (昭和60年5月)

 昭和50年代後半から60年代初めにかけて、わが国産業社会は情報化への転換期にあり、近い将来には高度な情報化社会が現出するであろうといわれ、その推進手段の一つであるオフィス・オートメーションが担う社会的役割は、きわめて大きなものであると考えられていた。その中で日本語ワードプロセッサは経営の効率化のみならず文書の創造や加工等、知的生産技術を高めるものであり、その普及は著しく、さらに産業界では一層の効果的利用の要請が強まってきていた。このような状況において、日本語ワードプロセッサの適正かつ有用な利用を通じて事務と情報の生産性ならびに正しい日本語文書処理能力の向上を図り、新しいOA時代に即応できる産業人の育成・確保が急務となっていた。

本所へも導入されたワードプロセッサ。OA時代に果たした役割は大きかった。
本所へも導入されたワードプロセッサ。
OA時代に果たした役割は大きかった。

 そこで、幅広く社会人を対象とした日本語ワードプロセッサに係わる技能的側面、国語に関する能力ならびに情報処理等の能力を検査、測定、評価することが必要になっており、昭和60年5月、本所は各種の技能検定の一環として、日本語ワードプロセッサ検定を始めた。日本語ワードプロセッサ検定の実施は、新しい雇用機会の創出、機種の開発、改良なども期待でき、商工業の総合的な改善、発達に寄与しうるものであり、また、高度情報化社会における個人情報の処理、すなわちパーソナル・オートメーションを念頭においても、その意義は十分あるものと考えられた。

 この様な、社会的要請に基づき5月18日・19日の2日間、第1 回3級日本語ワードプロセッサ検定試験が127会議所(15,450人受験)で施行され、本所では62人が受験、31人が合格した。日本語ワードプロセッサ検定試験は、60年度に1級・2級、が1回、3級が2回実施され61年度には4級が設置され、年々受験者も増加し、本所においても、発足当初の60年度総受験者数245人が63年度は956人の受験者があり、4倍ほどの受験者増が見られた。


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