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130年の歩み

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58.大型架橋実現へ向けて建設促進協議会を設立 (昭和63年4月)

 わが国の西端に位置する長崎県は、地形的特殊性から陸路での隣接は佐賀県のみで、かつ多数の離島を有することから、総合的交通体系の整備は架橋に依存するところが大きい。このため本県では、熊本県との連絡道となる島原・天草架橋はじめ、長崎空港大橋、女神大橋、伊王島大橋など計13橋の大型架橋プロジェクトの実現に向けて調査、研究が進められた。

 架橋促進は交通体系の整備のみにとどまらず、産業基盤の整備、地域産業の活性化、離島の振興、さらに建設に伴う工事需要の創出など地域経済への波及効果は計り知れない。これら大型架橋の実現には県など行政当局の積極的対応と地域の民間各団体の協力が不可欠で、経済界も強力な支援体制を築こうと、昭和63年4月、本所で、「県長大橋建設促進協議会」を設立、大型架橋の建設実現へ向けての取り組みが本格スタートした。

東京のマツヤサロンで開催された三県架橋構想推進大会
東京のマツヤサロンで開催された
三県架橋構想推進大会

 設立総会は、高田勇知事、初村誠一県議会議長を迎え、県内の経済各団体の代表20人が出席。発起人代表の清島省三県商工会議所連合会会長が「架橋実現は離島振興、地域経済の活性化に大きく寄与することは、天草五橋の例でも実証済み。本四架橋も四国地方への企業進出、ビジネスや観光客の流入にさらに弾みがつくと期待されている。架橋工事に伴う地域の経済需要の創出も見込まれ、上五島石油備蓄、松浦火電に次ぐ大型プロジェクトに育てたい」と大型架橋実現へ懸ける意欲を示した。

 続いて協議会会則を承認、会長に発起人代表の清島省三県商工会議所連合会会長を選出した。また席上、清島会長が高田知事、初村県議会議長に対し「大型プロジェクトの実現について」陳情。これに対し、高田知事は「架橋は袋小路的な県内交通体系整備に不可欠。行政、民間一体となって、建設促進に努めたい」と力強い決意を述べた。


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