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商工会議所の変遷

長崎商工会議所の変遷

5.桜町に新所屋を買収・移転 (大正8年11月)

 長崎商業会議所は、大正年代に至っても、明治26年以来借用していた大村町(現在の万才町)の長崎貿易商集会所に事務所を置いていたが、建物が老朽化して危険なうえに、事務の拡大によって狭隘となり執務にも支障をきたす状態であった。当時の会頭・橋本辰二郎氏は、就任早々から、こうした不便を解決し会議所の威信を高めるため社屋建設の必要性を痛感。

 桜町1番地の旧長崎税務監督局(当時長崎税務署)の敷地、建物の払い下げを大蔵省に懇請、陳情を重ねた結果、大正8年になって内諾を得た。

桜町1番地にあった旧庁舎
桜町1番地にあった旧庁舎

 同年11月15日、事務所を移転、ただちに執務を開始したが、翌9年3月から、3期にわけて大改造工事を行ない、全部落成をみたのは11年2月10日であった。買収、改造のため162,300円の巨費を要したが、その資金は銀行借入金120,000円、有志寄附金64,400円によってまかなわれた。

 地上二階、地下一階、煉瓦造りの堂々たる外観と近代的な施設を構えた新所屋は、昭和39年2月、長崎駅前の交通産業ビルに移転するまで40余年にわたり長崎経済界のシンボルとして威容を誇ったが、同年、国道34号線拡幅のため惜しくも解体される運命となった。


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