トップページ > 130年の歩み > (4) > 8.出島の早期復元に関して市へ提言 (平成3年2月)

130年の歩み

130年の歩み

8.出島の早期復元に関して市へ提言 (平成3年2月)

 平成3年2月5日、本島長崎市長に対し、「出島」の現実的復元案「出島オランダ商館跡復元・整備に関する要望書」を提示。出島復元に向け積極的に取り組むよう求めた。

 今回の要望は、本所都市問題特別委員会(林田武委員長)がNUR2001構想の推進等により、長崎市の街のあり方が大きく変わろうとする中にあって、長崎の歴史の原点とも云うべき「出島」がどこにあるかも判らないような状況に放置されたまま、復元への動きが遅々として進まない事は、周辺を含めた大きな問題であるとして、平成2年度から、出島・江戸町地区の整備の在り方についての研究の中心課題として検討していたもので、中部会頭が本島市長を訪ね要望書を手渡した。

 これに対し、本島市長は「出島の復元については、早く何とかすべきだとする声が多く寄せられており、積極的に取り組んできた。しかし、出島復元は、土地所有者の移転先問題や資金の問題等の難しい問題が多く思うように進められないでいる。貴重な提言を頂いたので先の答申内容や文化庁意向等も考え合わせ積極的に取り組むようにしたい」と答えた。

 提言では、先に出島史跡整備審議会が答申した1800年代の「出島」の完全復元という考えを尊重するものの、実現可能な範囲で出島の存在を顕在化するほうが好ましいとして、次の具体的復元方法を提示していた。

  (1) 出島の東並びに南北夫々の隅切りを行い出島の扇形を顕在化する
  (2) 出島橋復元と表門の復元
  (3) 江戸町サイドの川岸一帯の土地取得と公園化の促進
  (4) 出島裏側の電車軌道施設を考え「歴史と文化のプロムナード」化を図る
  (5) 北側にあった「水門」の復元
  (6) オランダ国旗掲揚塔やカピタン屋敷や倉庫などの代表的建物の復元と雰囲気を高める松の木の植栽等を行ない出島の存在を明らかにする


前のページへ ページの先頭へ 次のページへ

長崎商工会議所ホームページへ

このコンテンツの見方
『長崎商工会議所 創立130年の歩み』の一部のデータをご覧いただくには、アドビ社が無償配布しているアドビリーダーまたはアドビフラッシュプレイヤーが必要です。アドビリーダーまたはアドビフラッシュプレイヤーは下のアイコンをクリックし、ダウンロードしてご利用ください。

※Adobe、Adobe ロゴ、Adobe Reader、Adobe Flash Player、 は、Adobe Systems Incorporated(アドビ システムズ社)の米国ならびに他の国における商標または登録商標です。
Adobe ReaderまたはAdobe Flash Playerをダウンロード、インストールすることによって生じるトラブルについては長崎商工会議所及びアドビシステムズ社は責任を負いませんので、あらかじめご承知ください。

get adobe readerget flash player